子どもに見せたい舞台 vol.7

星の王子さま

多くの子どもと、そしてかつて子どもだったおとなから愛され続ける『星の王子さま』。飛行士と少年の素敵な友情の物語を美しい音楽で彩り、お届けします。夏休み最後の旅と出会いをぜひ劇場で!

原作:サン=テグジュペリ 『星の王子さま』
台本・演出:倉迫康史

出演:林大樹 加藤幸夫 村上哲也(Ort-d.d) 八代進一(花組芝居)
平佐喜子(Ort-d.d) 井上貴子(双数姉妹) 谷口直子(Divadlo501)

日程 8月17日(土)〜25日(日)

会場 あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)

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演出家より

『星の王子さま』は「探す物語」です。
郵便飛行機のパイロットだった作者のサン=テグジュペリは夜間飛行のときには星の光、地上の光を探しながら飛んでいました。「光を探す」ことを道しるべに生きて還るのが当時のパイロットにとってもっとも重要なことでした。
しかし、星の光の正体は星が燃える炎ですし、地上の光の正体は人々の生活の営みです。見える光の奥にある見えない本質が無ければ光は輝きません。サン=テグジュペリはその本質を愛そうとしました。
『星の王子さま』はそういう作者の「探すこと」への切実さが祈りのようにこめられた作品です。そして私たちにこう問いかけてきているように感じます。「あなたは今なにをどうやって探していますか?」と。皆さんの探しものをぜひ見つけに来てください。

倉迫康史

Theatre Company Ort-d.d主宰・演出家

1969年生まれ、宮崎県出身。92年、早稲田大学政経学部卒業後に演出家を志す。Ort-d.d全ての公演の演出を手がけるほか、ク・ナウカ『わが友ヒットラー』や宮崎県オペラ協会『カルメン』、洗足学園音楽大学ブロードウェイミュージカル『Into the Woods』など外部演出も多い。「日本語を美しく響かせる」演出手法にこだわり、日本近代文学を素材にした作品群は、東京国際芸術祭、BeSeTo演劇祭(韓国開催)、Shizuoka春の芸術祭、利賀新緑フェスティバルなどの国際演劇祭に招聘された。近年は世界の名作をファミリー向けに舞台化した作品でも高い評価を得、宮崎県立芸術劇場主催「とびだせ!子どもブンガク」シリーズで宮沢賢治原作の音楽劇『ポラーノの広場』を上演したほか、小学校の体育館や図書館での小さな公演も積極的に行っている。にしすがも創造舎アソシエイトアーティスト。洗足学園音楽大学講師。桜美林大学講師。

あらすじ

飛行機が故障して、砂漠の真ん中で、たった一人で修理をしていた飛行士は、不思議な少年と出会います。「ね!ヒツジの絵を描いてよ!」そう言って現れた少年と飛行士は、少しずつ、やがてたくさんの話しをするようになりました。少年が住んでいた星のこと、旅立つきっかけとなったわがままなバラのこと、旅の途中で出会ったさまざまな星の住人たちのこと、これまで地球で過ごして見つけたいろいろなこと…、そして、二人はすっかり仲良くなったのでした。

原作:サン=テグジュペリ 『星の王子さま』
台本・演出:倉迫康史

音楽監督:棚川寛子
美術:青木拓也
照明:佐々木真喜子(ファクター)
音響:相川晶(サウンドウィーズ)
舞台監督:弘光哲也
衣装:竹内陽子
ヘアメイク:梶田キョウコ
宣伝美術:FLATROOM
イラスト:末延素
制作:坂田厚子 林弥生 新妻葉子

協力: シアターカンパニーOrt-d.d
企画・制作:NPO法人アートネットワーク・ジャパン
助成:(財)自治総合センター
本事業は宝くじの助成を受けて実施しています。
主催:としま文化創造プロジェクト実行委員会

 

公演スケジュール

料金(全席自由/整理番号付) チケット発売開始 7月20日から

子ども(小学生以下)500円 中高生 1,000円  おとな〈前売〉1,500円 〈当日〉2,000

※3歳未満:無料(保護者のお膝の上の場合。お席が必要な場合は有料。0歳から入場可能。)

※子ども・中高生は前売・当日ともに同一料金。

CNプレイガイド

URL http://www.cnplayguide.com/(パソコン・携帯共通)

TEL 0570-08-9999(10:00~18:00・年中無休・オペレーター受付)

※チケット引取:セブン-イレブン・ファミリーマート・配送

コンビニエンスストア

セブンチケット セブンコード 024-388

※セブン-イレブン店内に設置してあるマルチコピー機から直接ご購入いただけます。

関連レクチャー

『星の王子さま』の魅力 ~小惑星の旅でみつけたもの~

出演

吉川真 宇宙航空研究開発機構(JAXA)准教授・「はやぶさ2」ミッションマネージャ

倉迫康史 演出家

宇宙・航空研究の最前線・JAXAで “王子さま”の故郷を思わせる小さな小惑星を探査する「はやぶさ2」の開発に取り組まれている吉川真氏。そして今回『星の王子さま』を「探す物語」として舞台化した演出家の倉迫康史氏。

それぞれの視点から『星の王子さま』にこめられたメッセージについて語り合います。

物語の舞台となった宇宙と小惑星について触れ、“王子さま”の旅の意味を一緒に考えてみませんか?

 

日程 2013年8月23日(金) 公演終了後(約45分)

会場 あうるすぽっと 劇場内 料金 無料

対象 『星の王子さま』観劇者(全ステージ対象)  ※予約不要/チケット持参の上直接会場へ

吉川真

宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙科学研究所(ISAS) 准教授。理学博士。「はやぶさ2」ミッションマネージャ。1962年、栃木県栃木市生まれ。東京大学理学部天文学科卒業。同大学院卒業。日本学術振興会の特別研究員を経て、1991年からは郵政省通信総合研究所に勤務。1996年にはフランスのニース天文台に1年間派遣される。1998年に文部省宇宙科学研究所に異動。2003年10月からは、組織の統合により、現在に至る。専門は天体力学。小惑星や彗星といった太陽系小天体の軌道解析が専門。現在は、人工衛星や惑星探査機などの軌道決定について研究も進めている。小惑星探査ミッション「はやぶさ」では軌道決定を担当し、ミッションの後半ではプロジェクトサイエンティストを、そして最後にはプロジェクトマネージャを兼務した。また、太陽系小天体探査検討チームのリーダーとして「はやぶさ2」プロジェクトを立ち上げ、プロジェクトマネージャを経てミッションマネージャを務めている。天体の地球衝突問題(スペースガード)に関する研究や啓蒙活動も進めている。

お問合せ NPO法人アートネットワーク・ジャパン TEL:03-5961-5200